2020年3月にサービス終了予定、WiMAX端末との思い出を振り返る

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UQコミュニケーションズは、2020年3月に(初代)WiMAXサービスの終了を発表。

■WiMAXサービスが2020年3月に終了
WiMAXサービスが2020年3月に終了

初代WiMAXサービスは、下り最大40Mbps / 上り最大15.6Mbpsで提供されたサービス(現在は下り最大13.3Mbps / 上り最大10Mbps)で、モバイルデータ通信サービスでありながら、月間データ通信量が無制限かつ、動画配信・VoIPなど特定のサービスに対するプロトコル制限なども無い「真の無制限サービス」として提供されている。

今回、サービスの終了タイミングが正式に発表されたので、個人的に思い出のあるいくつかの端末を振り返ってみる。

USBデータデバイス「UD01NA」

個人的に初めて使ったWiMAX対応端末は「UD01NA」。USB接続型のデータ通信端末で、当時はEeePC S101や、Vaio Type Pなどの小型ノートPCで使っていた記憶。

■UD01NA
UD01NA.png

当時のWiMAXサービスは「繋がれば超高速だけど繋がるエリアが狭く、特に屋内利用は場所を選ぶ。」という印象で、屋内でWiMAXを使ってデータ通信を行う場合には「なるべく窓側の座席で使う」というような工夫が必要だった。
(同じ店の中でも窓際は電波が繋がり、店の奥の方だと圏外というケースが多々あった。)

この頃のWiMAXサービスは、定期契約して使う以外にも「UQ 1Day」という1日だけ使うプランがあり(今もプラン自体はある)、必要になったタイミングでのみオンラインで契約→すぐに使い始める。という使い方ができた。

残念ながらWiMAX 2+サービスでは初代WiMAXにおける「UQ 1 Day」のようなプランは提供されていない。

名機だけどオンラインサインアップに苦しんだ「WM3500R」

WiMAXサービス対応機種の中で、最も「使い倒した」と思えるのが、NECアクセステクニカ(当時)の「Aterm WM3500R」(以下、WM3500R)。

前モデルのAterm WM3300Rは連続通信時間が最大2.5時間にとどまるなど、連続通信時間の面で難があったWiMAXルーターが多い中で、WM3500Rは連続通信時間が8時間に延びるなど、スペック上は実用的な連続通信時間になるモバイルWi-Fiルーターだった。

なお、WM3500Rは発売当時、国内市場のモバイルWi-Fiルーターで連続通信時間が最長とのこと。

“連続通信時間は国内最長の8時間”―― NECがモバイルWiMAXルーターを発売 | ビジネスネットワーク.jp

同社によれば、連続通信時間は国内市場におけるWiMAXや3G回線対応のモバイルルーターの中で最長という。

WiMAXのサービスエリアが徐々に拡充してきたことと、WM3500Rで連続通信時間が伸びたこと、WM3500Rはクレードルが用意されており自宅などなどで据置用の回線として使いやすくなるなど、環境が整ったので自宅回線をADSL→WiMAXに乗り換え、固定回線もモバイル回線もWiMAXを使うなど、ある意味でWiMAX依存が最も高かった時期。

余談ながら、WM3500Rは初期出荷されたファームウェアでは、正常にオンラインサインアップできない不具合があり「購入したけど使えない」という、かなり困った機種。その他にも、突如Wi-Fi接続が切断されてデータ通信が利用できなくなるなど、スペック上は魅力的な反面、細かな不具合に悩まされた機種。

WM3500Rは、後継となる「WM3600R」でWiMAXのイメージキャラクターだった「ブルーガチャ&ムク」のモデルが発売されるほか、MVNOのオリジナルカラーも発売された。(おかげで、各所でWiMAX端末を集めるハメに…。)

■WM3600R「ブルーガチャ&ムク」モデル
WM3600R「ブルーガチャ&ムク」モデル

据置用だけどモバイル駆動できた「URoad-Home」

据置向けモデルとして発売された「URoad-Home」は、WiMAX側(WAN側)の受信感度改善に加えて、Wi-Fi側の出力もモバイルWi-Fiルーターよりも強く、固定回線としてWiMAXを使う場合には非常に使い勝手の良い機種だった。

■URoad-Home

本体サイズが大きいだけあり通信性能は優秀で、モバイルWi-Fiルーターと同じ場所に設置して使うと通信速度が速いだけでなく、東海道新幹線で高速移動中にもトンネル区間などWiMAXのエリア整備がされていない区間以外は、WiMAXが圏外になることなく利用できた。

URoad-Homeは基本的には据置向けの機種ではあったけれど、電源用の端子はmicroUSBポートで、出力の高いモバイルバッテリーと一部のUSBケーブルを組み合わせて使うと、モバイルバッテリーを電源に使用することができる面白い機種。

WiMAXサービスでは、1つの契約で複数のデバイスを切り替えて使う「機器追加オプション」が提供されていたので、「自宅ではURoad-Homeを、外出先ではモバイル向けルーターを使う」という使い方がカンタンに出来た。
(残念ながら、UQ 1 Dayと同様にこのオプションもWiMAX 2+サービス向けには提供されていない。)

完成度の高い超薄ルーター「URoad-Aero」

2013年2月に発売されたURoad-Aeroは、初代WiMAXサービス世代の最後の世代にあたる機種で、スペック上の暑さは約8.4mmと薄型な機種ながら、連続通信時間が最大12時間、連続待受時間約20時間と、長時間連続して使える仕様。

■URoad-Aero
URoad-Aero

この頃のWiMAXルーターは、他サービスのモバイルWi-Fiルーターと比べて連続通信時間が長いメリットがあり、URoad-Aeroも薄型・軽量なモバイルWi-Fiルーターながら連続通信時間が最大12時間で、朝から晩まで電源をONにしっぱなしで使うことができた。

良くも悪くも、初代WiMAXサービスで最後の世代となったURoad-Aeroや、同時期に発売されたWM3800Rは完成度が高く、WiMAXサービスが「郊外エリアや屋内エリアで弱い」以外に、端末側が原因で困るケースはほぼ無くなり、下り最大40Mbps / 上り最大15.6Mbpsで通信量・プロトコル制限ナシに使えるモバイルインターネットサービスが提供されていた。

そしてWiMAX 2+へ

WiMAXサービスは、UQコミュニケーションズが後継サービスとして提供するWiMAX 2+サービスに主役の座を譲り、2015年春からはWiMAXの周波数をWiMAX 2+に割当る都合上、通信速度が下り最大40Mbps→13.3Mbpsへと低速化、その代わりにWiMAX 2+がキャリアアグリゲーションで下り最大110Mbps→220Mbpsに高速化した。

■WiMAX 2+、2015年春からCA導入
CA対応エリアは『全国順次』拡大予定

WiMAX 2+サービスはその後、4×4 MIMO、256QAMの導入により(対応機種では)通信速度を下り最大558Mbpsまで高速化、au 4G LTEと組み合わせた場合の通信速度は下り最大758Mbpsまで高速化されている。(ただし、au 4G LTEは容量無制限では使えない)

WiMAXの後継サービスであるWiMAX 2+は、モバイルデータ通信サービスの中では通信制限が緩い部類ではあるものの、WiMAX 2+方式の通信量が3日間で10GBを超えると、通信が混雑する時間帯(18時〜26時)に関しては通信速度が最大1Mbpsに制限されるなど、初代WiMAXサービスと異なり完全無制限なサービスでは無くなっている。

WiMAXは「真のモバイルブロードバンド」と言うに相応しく、高速・データ通信制限ナシのサービスで、モバイルデータ通信サービスの使い方を大きく変えることになったサービスなので、(まだ少し先だけど)サービス終了は寂しいなと。

コメント

  1. 匿名 より:

    WIMAXといえばWIMAXコンボカードを採用したモバイルノートのイメージなんだけれども
    国外だとちょっと普及イメージが違うけれども日本国内でいえばそのまた昔の
    AirH”カードビルトイン売りしていたミニノート(その末裔はネットブックかな)の置換的なもののイメージもある