「DOCOMO Open House 2020」にて、災害発生時に訪日外国人向けにSMSを使った情報発信に関する展示が行われていたので、訪日外国人に向けて多言語のSMSを利用者に応じて配信する仕組みを聞いてみた。
■訪日外国人向けの災害情報をSMSで発信(NTTドコモ)
台風や地震などの災害発生時に、訪日外国人向けにSMSを送信する仕組みは、国内のドコモのネットワークにローミング接続中の訪日外国人のSIMカードに含まれる、IMSIの情報を元に訪問元国を判別し、英語、中国語(繁体字/簡体字)、韓国語のSMSを送信しているとのこと。
このため、日本国内(や海外の一部)で販売されるプリペイドSIMカードで、日本の通信時業者が発行するSIMカードを利用中は、同メッセージの配信対象外になる。
■ドコモの訪日外国人向けプリペイドSIMカード「Japan Welcome SIM」(提供終了)
反対に、何らかの事情で日本人が海外の通信事業者のSIMカードを挿してネットワークに接続している場合には、災害発生時に外国語のSMSを受け取ることになる。
IMSIに関する説明は、ITmediaの記事で触れられているのでご紹介まで。
電話番号からIMEIまで 携帯電話網で使われるさまざまな「ID」 (2/3) – ITmedia Mobile
IMSIも、ICCIDと同様、その先頭の数桁が携帯電話会社を指す番号となっています。そのうち先頭の3桁がMCC(Mobile Country Code)と呼ばれる国の識別子となっていて、続く2~3桁がMNC(Mobile Network Code)と呼ばれる事業者識別コードとなります。日本のMCCは440と441の2つです。