月額料金、速度制限などWiMAX 2+とWiMAXのサービス内容を比較

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WiMAX 2+のサービス内容詳細が発表されたので、通信料金や容量制限など、現行のWiMAXとサービス内容を比較してみた。

WiMAX 2+とWiMAXのサービス内容比較

比較項目 WiMAX 2+ WiMAX
契約期間 二年間が基本 一年間が基本。一部事業者では二年契約もあり。
契約解除料 最初の12ヶ月:19,950円
13ヶ月 〜 24ヶ月目:14,700円
25ヶ月目以降:9,975円
最初の12ヶ月:9,975円
13ヶ月目以降:5,250円
通信速度 ■WiMAX
下り最大 40Mbps
上り最大 15.6Mbps

■WiMAX 2+
下り最大 110Mbps
上り最大 10Mbps

■au 4G LTE
下り最大 75Mbps
上り最大 25Mbps

■WiMAX
下り最大 40Mbps
上り最大 15.6Mbps
通信料金 UQ Flat ツープラス(二年間契約時)
4,405円/月
UQ Flat年間パスポート
3,880円/月
通信料割引 UQ Flat ツープラスおトク割
525円/月
特になし
割引後通信料 3,880円/月 3,880円/月
4G LTEの利用 LTEオプション:1,055円/月 不可
通信速度制限 ■ノーリミットモード – WiMAXのみ
制限なし

■ハイスピードモード – WiMAXとWiMAX 2+
契約から二年間は通信速度制限なし。
ただし、2015年4月以降は直近3日間の通信量が1GBを超えた場合、通信速度制限がかかる可能性がある。また、『ハイスピードプラスエリアモード』での通信量が7GB/月を超えた場合は通信速度制限の対象となる。

■ハイスピードプラスエリアモード – WiMAX 2+と4G LTE
月間の通信量が7GB/月を超えると速度制限の対象となる。月間の通信料が7GB/月を超えると『ハイスピードモード』利用時も速度制限の対象となる。

制限なし
機器追加オプション 提供なし 200円/1台
ファミ得パック 提供なし 2,480円/月
※機器追加オプション代を含む

WiMAX 2+で提供される3つの『通信モード』の解説

WiMAX 2+のサービス内容を理解するためには、WiMAX 2+で利用可能な3つの通信モードを理解する必要があるので、先ずは通信モードに関して解説。

■モードと通信方式と通信可能量の関係図(プレスリリースより引用)
WiMAX 2+の対応モードと通信量の関係

各モード毎に利用可能な通信ネットワークは以下。

(1)ノーリミットモード – WiMAX
(2)ハイスピードモード – WiMAXとWiAMX 2+
(3)ハイスピードプラスエリアモード – WiMAX 2+と4G LTE

WiMAX 2+のサービスでは、上記の『通信モード』に応じて、容量制限やオプション料金が発生する。通信モードの切り替えは対応端末上から行うだけで簡単に行える。

『ノーリミットモード』は、現行のWiMAXのみ利用可能なモードで、現行のWiMAXと同じく、通信速度制限などは行われない。また、『ハイスピードモード』や『ハイスピードプラスエリアモード』で通信速度制限の対象となった場合にも『ノーリミットモード』に設定することで、通信速度制限の対象から外れるため、WiMAX 2+では『現状のWiMAXと同じ使い勝手』は担保されることになる(端末性能などの話はおいておくとする)

『ハイスピードモード』は、WiMAXとWiMAX 2+が利用可能なモードで、基本的にはWiMAX 2+のサービスにおいてメインで使われる通信モードと思う。

ハイスピードモードは、本来は月間の通信量は7GB/月という制限がありながらも『契約から二年間は通信量の制限なし』というサービス仕様になっているため、契約から二年間の経過後にはサービスを解約することを前提に考えると、実質『通信容量に関する制限なし』と言って差し支えない。

但し、二年間の契約期間中であっても『2015年4月以降は直近3日間の通信量が1GBを超えた場合、通信速度制限がかかる可能性がある』とされており、日常的に通信量が多い使い方をする場合は注意する必要がある…。けれど、『通信速度制限がかかる可能性がある』という記載なので、実際に速度制限が発動されるのかは判断が難しいところ。

『直近3日間で1GBを超えた場合に速度制限』という条件は『auスマートバリュー mine』を適用している場合は対象外となるので、WiMAX 2+を固定回線代わりに使う。という方は『auスマートバリュー mine』を適用することで、WiMAX 2+でも『無制限』で通信を利用することが可能になる。
関連エントリ:WiMAX 2+とauのスマートフォンのセット契約でスマートフォンの通信料を割引する『auスマートバリュー mine』のまとめ | shimajiro@mobiler

3つ目の『ハイスピードプラスエリアモード』は、WiMAX 2+とauの4G LTEを使用する通信モードで、このモードは他社のモバイルインターネットサービスと同様に、通信量が7GB/月に制限され、7GB/月を超えると通信速度制限の対象となる。

auの4G LTE(800MHz帯)は、現時点で他社と比べてかなり広いLTEエリアであると思うし、通信速度も『全域で下り最大75Mbps』となっているので、都心部でも郊外でも通信速度がそれなりに快適でストレスが少ないので、通信量の制限さえ引っかからなければ、かなり快適に通信が行えると思う。

『ハイスピードプラスエリアモード』は『使った月だけ』オプション料金が課金されるので、普段はWiMAX 2+エリアで問題が無いけれど、帰省や旅行中などでWiMAXやWiMAX 2+ではエリア的に問題がある場合だけ利用する。という使い方も可能となる。

WiMAX 2+の通信料は見かけ上『月額3,880円』だが、途中解約には注意が必要

WiMAX 2+の通信料は、二年契約時の月額料金は3,880円となり、見かけ上既存のWiMAXサービスと同様であるようにも見えるけれど、

・契約期間が二年間と、WiMAXの一年間よりも長くなっている
・契約期間中の解約に伴う解除料が最大で19,950円と高く設定されている
・当初発売されるWi-Fi WALKER WiMAX2+(HWD14)は下り最大110Mbpsまでの対応

となっている点には注意する必要がある。

既存ユーザにとっては『いつWiMAX 2+を契約するのがベストなのか』を見極めるのは非常に難しいけれど、シンプルに言えば『自分の行動圏内でWiMAX 2+の恩恵が十分受けられるようになってから』で遅くないと思われるし、逆に言えばそれまでの間は現行のWiMAXを使い続ける。という選択肢も悪くないように思う。

特に、既存のWiMAXサービスはMVNOのキャンペーンをうまく活用すれば、通信料を通常価格より安く抑えて利用することも可能となっているので、WiMAX 2+への移行によって契約期間が長期化&解除料が値上げされるのを避け、現行のWiMAXを使い続ける選択もあり。
※おそらく、今後はWiMAXのトラフィックは徐々に減って、通信速度も回復方向に向かう。という点も含めて。

また、WiMAX 2+では『機器追加オプション』や『ファミ得パック』などのオプションが提供されておらず、提供自体が未定となっているので、これらのオプションを有効活用していた方は、WiMAX 2+への移行は難しい状況と言える。個人的には『機器追加オプション』は、ドコモのデータ通信のMVNO事業者のように、追加オプションとして提供されれば…と願っているところ。(とは言えそう簡単な話では無さそう)

WiMAX 2+のサービスエリアは、2014年8月末までに拡大予定のエリアがエリアマップで公開されているので、WiMAX 2+サービスの契約を検討中の方は、自分の行動圏内のエリア化がいつ頃になる予定なのかチェックしておくことをオススメ。

サービスエリア|UQ WiMAX – ワイヤレスブロードバンドで高速モバイルインターネット

WiMAX 2+のサービス開始は楽しみにしているけれど、サービス開始されるタイミングはちょうど日本を不在にしている予定なので、二年契約なし(月額料金が高い)のパターンで契約するかは、自分にとってもかなり悩ましい問題だったり(^ ^;

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