国内販売が開始されたSIMフリーのiPhone 5s/5cをMVNOのSIMカードで使う際の注意と、SIMフリー版iPhoneに関する考察

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国内販売が開始されたSIMフリー版のiPhone 5s/5cを、ドコモのMVNOのSIMカードで使用する際の注意&考察。

まずはSIMフリー版のiPhone 5s/5cをドコモのMVNOで使用する際の注意。

■SIMフリー版のiPhone 5s/5cをドコモのMVNOのSIMカードで使用する際の注意
・データ通信を行うために構成プロファイルのインストールが必要
・データ通信専用プランではLTE通信が不可 (SMSが利用可能な場合はLTE利用可能)
・テザリングは利用不可

上記の制限内容は、SIMフリーのiPhone 5s/5cと、ドコモから販売されているiPhone 5s/5cで同一になっている。

SIMフリーのiPhone 5s/5cおよび、ドコモから販売されているiPhone 5s/5cでの動作状況については、IIJのWebサイトに詳細な検証結果が掲載されている。

mio高速モバイル/D – 動作確認済み端末

IIJのWebサイトから、SIMフリー版とドコモ版のiPhone 5sの検証結果を引用。

■SIMフリー版 iPhone 5sの検証結果
Mio高速モバイル D 動作確認済み端末

■ドコモ版 iPhone 5sの検証結果
Mio高速モバイル D 動作確認済み端末

IIJの検証結果では、SIMフリー版のiPhone 5sとドコモ版のiPhone 5sで挙動の違いは無く、ドコモのMVNO利用時はテザリングが利用できないなどの点も、ドコモ版のiPhone 5s利用時と同様となっていることから、SIMフリー版とキャリア版のiPhoneの違いは『SIMロックの有無』という点のみになっているものと思われる。

国内販売が開始されたSIMフリー版のiPhone 5s/5cが、国内キャリアから販売されているモデルと同一。という情報は、RINGO-SANCOさんのBlogエントリでも紹介されている。

国内販売のSIMフリー版「iPhone 5s」「iPhone 5c」はキャリア契約版と同じモデル(A1453/A1456) – RINGO-SANCO

今回アップルから販売されるSIMフリー版は、当該モデル番号のiPhoneに「販売店ロック解除」を実施することで、ソフトウェアレベルでどのキャリアのSIMカードも受け付けるように書き換えているようです。海外の一部地域では既に、アップル直営店にてこうしたiPhoneの販売店ロック解除を導入しています。

国内でも正式にSIMフリー版が販売開始されたことで、MVNOの格安通信サービスにも注目が集まっているところではあるけれど、個人的には、SIMフリー版のiPhone 5s/5cは、各キャリアが販売するiPhone 5s/5cで契約したSIMカードを使って、SIMフリー版のiPhone 5s/5cで利用する。というのが一番簡単かつ、機能が制限されて困ることや、設定などで迷う必要も無いのでは。と思う。

キャリア版のiPhone 5s/5cの契約でSIMフリー版のiPhone 5s/5cを利用する場合、適用される通信料についてどうなるのか?
という不安はあるけれど、既にSIMフリー版のiPhone 5s/5cを購入した方が『iPhone 5を契約しているSIMでそのままSIMフリーのiPhone 5s/5cが使えた』という報告があることや、キャリアから販売されるモデルとSIMフリー版が同一のモデルであることからも、恐らく通信料については各キャリアが販売するiPhone 5s/5cと同じように通信料の割引が適用されるものと予想。(SIMフリー版のiPhone 5s/5cを『持込契約』した場合については、通信料の各種割引は適用されないので注意。)
※ネットワーク側からはキャリアが販売したものか、SIMフリー版なのかを判別していないのでは。と予想。

但し、仮に上記内容が正しくても『SIMフリー版でもキャリア版と同じように通信料の割引が適用される』という情報をキャリアが公式にアナウンスするかは不明であり、Appleが公式に国内で販売を開始したSIMフリー版のiPhone 5s/5cについても、各キャリアから販売されていない端末での使用となるため、基本的に自己責任となる点は注意。

『SIMフリー版とキャリア版のiPhone 5s/5cは全く同一であり、通信料の割引きもキャリア版と同様に適用される』という仮設が正しい場合、SIMフリー版のiPhone 5s/5cを安く運用するための一つの方法として、MNPでは端末代が一括0円になるなど、端末代が安く販売されているキャリア版のiPhone 5cを購入した上で、本体を売却し、別途購入するSIMフリー版のiPhone 5s/5cにSIMカードを入れて利用する。という方法が考えられる。

MNPでの契約や、キャリア版のiPhoneを売却する、SIMフリー版を別途購入するという一連の手続の手間は発生するものの『端末はSIMフリーが良い』という方にとっては、通信料割引が適用される回線でSIMフリーのiPhoneを利用可能となるので、検討する価値はありそう。

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