タイのプリペイドSIMカードを使ってLTEに接続する方法のまとめ。
※情報は全て2014年7月末時点のもの。
- TrueMoveとDTACがプリペイドSIM向けにLTEを提供開始している
- LTE接続は1カ月以上のインターネットパッケージに登録が必要
- 周波数は2100MHz帯(Band 1)
2014年7月末時点では、タイのプリペイドSIMカード向けにLTEサービスを提供しているのはTrueMoveとDTAC。
TrueMoveは4G LTE専用のパッケージも提供しているので『とりあえずLTEが使えれば良い』という感じであれば、このパッケージを購入するのがカンタン。ただし、2014年7月末時点ではスワンナプーム国際空港のTrueショップにて販売されておらず、MBKの中にあるTrueショップやSIM屋で購入する必要があったので、入手にはやや難がある。
■TrueMoveの4G LTEパッケージ(299バーツ)
ただし、TrueMoveおよびDTACの両方とも1カ月以上のインターネットパッケージでLTEが利用可能なプランに登録することで、SIMの種類に関係無く(全部が全部ではないかもしれないけれど)LTEへの接続が可能となる。
例えば、上記の4 LTEのSIMパッケージ以外に、以下のSIMカードでLTEへの接続を確認済み。
■4G LTEへの接続が確認できた『3G TOURIST INTER SIM』
上記の『3G TOURIST INTER SIM』はスワンナプーム国際空港などでも販売されているので、入手はカンタン。上記のSIMカードに後述する4G LTE対応のインターネットパッケージに登録することで、4G LTEが利用可能となった。
もう1社のDTACでは『4G LTE』と書かれたようなプリペイドSIMのパッケージは販売されていないものの、TrueMoveと同じく、1カ月以上ののインターネットパッケージに登録することでLTE接続が利用可能だった。(パッケージ内容は後述)
■DTACの『SMART PHONE SIM』でもLTE接続可能
そんなわけで、TrueMove、DTACのLTEについては『1カ月以上のインターネットパッケージに登録』さえすれば、4G LTE専用のプリペイドSIMカードなどは不要なので、比較的調達し易いのではと思う。
前述の通り、SIMカードの調達そのものはカンタンではあるものの、少々手間がかかるのがインターネットパッケージへの登録。
これは、手順そのものが手間というよりは『正しいインターネットパッケージに登録しないとLTEが使えない』という事前知識があるか無いか。という点が大きいかなと思うので、正しいインターネットパッケージに登録さえできれば、特別に難しい類いのものではない。
TrueMoveの場合、iSmart/iNetが4G LTEに対応したパッケージとなっており、THB 299(約1,000円)より登録が可能。
予めプリペイドSIMの残高をチャージし、必要になるパッケージに登録することで4G LTEが利用可能となる。
iSmartのパッケージ内容については以下。
■iSmartのパッケージ内容&登録方法(コマンド)一覧
iSmart 299:THB 299 通話100分間 データ通信量 500MB – *900*1229#
iSmart 399:THB 399 通話150分間 データ通信量 750MB – *900*1239#
iSmart 499:THB 499 通話250分間 データ通信量 1GB – *900*1249#
iSmart 599:THB 599 通話300分間 データ通信量 1.5GB – *900*1259#
iSmart 699:THB 699 通話400分間 データ通信量 2GB – *900*1269#
iSmart 899:THB 899 通話500分間 データ通信量 3GB – *900*1289#
※全プラン共通で有効期間は1カ月、通信量超過後は速度制限、True Wi-Fiの通信量無制限
もう一つのパッケージ『iNet』は以下。iSmartが音声通話込みのパッケージとなっているのに対して、iNetは通話を含まないパッケージとなっているので、音声通話を使わない場合はiNetでもok。
iNetのパッケージ内容は以下。
4G iNet – TrueMove
■iNeTのパッケージ内容&登録方法(コマンド)一覧
iNet 299:THB 299 データ通信量 500MB – *900*1329#
iNet 399:THB 399 データ通信量 1GB – *900*1339#
iNet 599:THB 599 データ通信量 2GB – *900*1359#
iNet 899:THB 899 データ通信量 5GB – *900*1389#
※全プラン共通で有効期間は1カ月、通信量超過後は速度制限、True Wi-Fiの通信量無制限
TrueMoveと同様に、DTACも所定のインターネットパッケージに登録する必要があり、インターネットパッケージの料金は399バーツ(約1,200円)となっている。
■DTACのLTE対応プラン:Double Net Package 399 baht / month
Happy Internet Package
通信量は3GB、有効期間は1カ月で利用料は399バーツ
TrueMoveと同様に、プリペイドSIMの残高に必要な残高をチャージしておく必要がある。
LTE対応のインターネットパッケージの内容は以下。
■DTAC LTE対応のインターネットプラン&登録方法
料金 399バーツ 通信量 3GB – *104*21*9#
料金 650バーツ 通信量 6GB – *104*23*9#
料金 799バーツ 通信量 12GB – *104*343*9#
※全プラン共通で4G LTEが4GB/月(4カ月間)追加で利用可能(プロモーション)
TrueMoveと比べると、同じ料金で利用可能な通信量が多くなっており、特にプロモーションによって4カ月間は4GBが追加利用可能となるので、通信量の面ではかなり余裕があるので、容量重視の方はDTACをオススメ。
TrueMove、DTACの2社共に、LTEの周波数は2100MHz帯(Band 1)を利用しており、同周波数帯は日本でもNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルの3社が利用している周波数のため、タイでLTEを使うための端末は日本国内でも調達し易いのは嬉しいところ。
ただし、ドコモ端末についてはSIMロック解除をしたLTE対応機種であっても、LTE国際ローミング対応機種で無いと、原則として海外のSIMカードではLTEが利用できないので注意。(経験上、必ずしも使えないわけではない)
⇒ドコモのモバイルWi-Fiルータについては、LTE国際ローミング対応機種でないと海外SIMでLTEは使えない事を確認済み。
■Xperia Z2(SO-03F) + TrueMoveでLTEを使う
国内で販売されているSIMフリー端末としては、ドコモ端末をSIMロック解除して利用する他、Nexus 5などがDTACおよびTrueMoveのLTEで使えることを確認済み。