中国発の大手シェアバイク事業者「ofo」の日本法人「OFO JAPAN」は、2018年3月28日、和歌山市(和歌山県)にて日本国内でのサービスを提供開始。
■中国発のシェアバイク「ofo」が和歌山市でスタート
和歌山市でのレンタル料金は、1回あたり30分/100円、1日使い放題になる「1日パス」が500円、1カ月間使い放題の「月額パス」が2,500円(税込)。
クレジットカード、デビットカードにて料金を支払できる。なお、サービスを利用開始するにあたり、デポジット(保証金)の支払は不要。(他の都市でも保証金不要とするのかは不明。)
「ofo」のレンタル方法、返却方法
「ofo」を利用するためには、「ofo」アプリをダウンロードしたスマートフォンが必要。アプリのダウンロードは無料。
Google Playのアプリダウンロードは以下にて。
ofo – アプリで使えるシェアサイクル – Google Play のアプリ
App Storeのアプリダウンロードは以下にて。
「ofo – アプリで使えるシェアサイクル」をApp Storeで
アプリを起動し、アカウントを新規登録またはログインするための情報を入力する。アカウントを新規登録する際は、メールアドレス+電話番号が必要になる。
電話番号は国番号+電話番号の形式で、日本国内の番号の場合、国番号が+81、電話番号先頭の「0」を除く10桁の番号を入力する。
■メールアドレスと電話番号が必要
アカウント登録時に入力した電話番号に認証コードを知らせるSMSが送信されるので、SMSに記載された4桁のコードを入力すると会員登録が完了する。
和歌山市では、サービス開始に伴うプロモーションとして、プロモーションコード「waka18」を利用すると、「ofo」を30分間×5回分無料で試せる。ただし、プロモーションコードを適用して無料お試しするだけでも、クレジットカード/デビットカード情報の入力が必須。
■和歌山市でのスタートを記念したプロモーションコードは「waka18」
正常に会員登録が完了すると、現在地付近の「ofo」のポートと自転車に関する情報が自動的に表示される。
2018年3月28日時点で確認する限り、ポートを示す緑の枠で囲まれているものの「P」が表示されないポートがあるものの、「P」が表示される/されないで機能的な差は無く、「緑枠のエリアが返却・レンタル可能エリア」となる。
ポートマップおよび「ofo」の自転車を表示する画面では、「ofo」のレンタル・返却可能なエリアが緑色の枠または「P」の文字で、自転車は「ofo」の黄色い文字で表示される。
■「ofo」ポートマップ
「ofo」のアプリは、地図を拡大/縮小するタイミングでポートや自転車の位置情報が再描画されないため「レンタル/返却に必要なポートの場所を探す」という、日本国内のシェアバイク(=路上乗り捨て禁止)で必要となる操作がストレス無く行える。
この点は、サービス上のアピールポイントとは言い難いものの、アプリを使ってポートを探すことを前提としたサービスにおいて、「アプリを使うことにストレスを感じない」のは、地味に重要なポイントと思う。
3月28日時点でのポートは、公共施設(公園など)が15箇所、民間施設(ホテルなど)が8箇所の合計23箇所。配置される自転車の台数は約120台。
和歌山市における「ofo」のポートの多くは公園内に設置されている。(今後は、民間企業との協力のもと設置されるポートも増加する予定とのこと。)
公園内に設置される「ofo」のポートは、「ofo」の自転車自身が黄色くて目立つことに加えて、「ここから乗れます」という趣旨のメッセージが書かれた「のぼり」が設置されているため、簡単に見つけることができる。
■「ofo」ポート(公園内)
目的の自転車を見つけたら、アプリ内の「乗る」をタップして、レンタルする「ofo」のQRコードを読み込みする。
アプリでQRコードを読み込み→レンタルの一連の流れは、シェアバイクでよくあるレンタルのフローと言える。
何らかの理由でQRコードの読み込みができない場合は、「ofo」の自転車番号を入力することで、アプリ上に解錠コードを表示→「ofo」で解錠コードを入力する。という手順でレンタルを開始することもできる。
■自転車番号を入力しての解錠も可能
目的地付近の「ofo」のポートで鍵をかけると、自動的に返却手続が完了となる。返却に伴う煩雑な操作は不要。なお、「ofo」は買物・休憩などで一時的に駐輪する「一時駐輪」も可能。一時駐輪中の料金などなどについては後述。
「ofo」本体仕様、3速ギア、前照灯つき
「ofo」の本体仕様を簡単に紹介すると、国内仕様の「ofo」には変速ギア(三段階)がついているほか、夜間の走行に備えた前照灯(ライト)が取り付けされている。また、後部のテールランプは走行中に自動的に点滅する仕様とのこと。(暗い時間帯に走行しなかったので明るさなどなどは不明。)
■変速ギア(三段階)つき
その他、細かい自転車の仕様については過去のエントリにて紹介済み。
シェアバイク「ofo」、「チャイナフェスティバル2017」で国内仕様の自転車をお披露目
「和歌山駅」および「和歌山市駅」の近くにもポートあり
「ofo」のポートは、交通の拠点となる和歌山駅、和歌山市駅の近くの公園や、多くの観光客が訪れる和歌山城の西の丸広場などに設置されている。
■和歌山城 西の丸広場のポート
■「和歌山駅」近くにある公園(太田第四公園)のポート
■「和歌山市駅」近くにある港北公園(湊北公園)のポート
ただし、両駅には「ofo」のポートよりも駅に近い場所に市営の駐輪場が整備されているので、普段からこれらの市営駐輪場を利用している方にとっては、「ofo」のポートと駅までの距離は微妙に遠いように感じるかも。
一例を挙げると、和歌山駅の最寄りポートである「太田第四公園」から、より駅に近い駅前駐輪場(市営)までの距離は徒歩約3分だった。
■「ofo」のポートよりももっと良い場所に市営駐輪場あり
「ofo」は、都度利用の30分/100円以外に、1日パスが500円、月額パスが2,500円という料金でサービスを提供している。
■「ofo 」料金プラン
このうち、2,500円/月に設定される「月額パス」の料金は、市内中心部の駐輪場の利用料金(2,000円〜3,000円前後)と大きな差が無く、なおかつ「ofo」の場合は好きな場所でレンタル・返却することができるため、使い方次第では通勤・通学に使う自転車を自家用から「ofo」に置き換えることもできそう。
■「和歌山市駅」前の自転車駐輪場
「一時駐輪」が可能、一時駐輪中の料金は無料
買物や休憩などで自転車を利用しない(=走行しない)時間帯の「一時駐輪」について、「ofo」では一時駐輪中の料金加算なし、さらに本人のみ解錠可能な仕様にしている。(一時駐輪中に他のユーザーにレンタルされることがない)
■「一時駐輪」が可能
ただし、「一時駐輪」の状態でも放置禁止区域での駐輪は禁止されており、アプリ上でその旨のアラートが表示される。
他社サービスと比較すると、「Mobike」は(国内サービスにおいて)一時駐輪のような概念は無く、鍵をかける=返却の扱いとなり、買物中に他の「Mobike」ユーザーによってレンタルされる可能性がある。
一方、ドコモ・バイクシェアが提供するサービス(東京都内など)では、一時駐輪自体は可能ながら、一時駐輪の最中も走行中と変わらずに料金が発生するため、「一時駐輪中にゆっくり買物」はし難い。
■ドコモ・バイクシェアによるシェアバイク(大田区)
(良し悪しは別として)1日パスや月額パスの提供を含めて、「ofo」は純粋なシェアバイクではなく、「自家用自転車」から置き換えがしやすい仕様になっているように思う。
実際に、「ofo」の一時駐輪が最大で72時間まで可能な仕様のため、通勤・通学の足に使って週末は自宅の敷地内に「ofo」を(一時)駐輪する。という使い方もできる。
海外でも共通アカウントで「ofo」が使える
「ofo」は、お膝元である中国大陸のほか、シンガポール、タイ、マレーシアなど世界21か国・250都市でサービスを提供しており、サービスを利用する際に必要な「ofo」のアカウントは世界共通で利用できる。
■「ofo」世界21か国、250都市で提供中
■中国、深圳市のofoも使える
この仕様は、同じく中国発のシェアバイクである「Mobike」でも同様で、普段自国で使っているシェアバイクサービスが渡航先でも利用できるのは有り難いところ。
シェアバイク「Mobike」は世界共通サービス、日本アカウントでの海外利用ok!
反対に、自国で「ofo」を使っている訪日客が和歌山市(やこれから開始される日本国内)の「ofo」を利用することも可能。
和歌山市長の尾花氏は、外国人観光客のニーズに応える目的もありシェアバイクを導入したと記者会見にて説明。なお、「ofo」の導入にあたって和歌山市側の金銭的な負担はないとのこと。
ただし、自転車の通行や駐輪に関するルールは国や都市によって異なることがあるので、その点はご注意を。
紹介コードで3回無料
プロモーションコード「Y03gk1」を入力すると、3回分のレンタルが無料(時間制限の有無は不明)で利用できるので、和歌山市のスタート記念プロモーションコード「waka18」とあわせてご活用を。