WiMAX 2+対応のモバイルWi-Fiルータを「直近3日間で3GB」を超えた状態でスピードテストを行い、機種や設定による通信速度の差をチェックしてみたところ、WiMAX 2+のキャリアアグリゲーションが可能な機種(や設定)の場合は、キャリアアグリゲーションが利用できない機種と比べて速度制限中の通信速度が高速になる。ということが確認できた。
■「3日3GB」の速度制限状態でスピードテスト(下り通信速度)
※上り通信速度に関しては有意な差が得られなかったので割愛。
[確認環境]
モバイルWi-Fiルータ:W03/W01/WX01
契約回線:UQコミュニケーションズ本家契約の回線
速度測定アプリ:RBB Speed Test
スマートフォン:Galaxy S7 edge SC-02H
ルーターとの接続方法:Wi-Fi (2.4GHz帯)
今回の結果からは、WiMAX 2+のキャリアアグリゲーション対応機種を、キャリアアグリゲーションが有効(ハイパフォーマンスモード)な状態では下り通信速度が10Mbps超えている一方、同機種でもキャリアアグリゲーションを無効(省電力モード設定)にした状態や、もともとキャリアアグリゲーションに非対応のWX01では、下り通信速度が6Mbps程度となった。
RBB Speed Testは、(おそらく)スピードテストの測定中の最も速い速度をスピードテスト結果として表示する仕様となっているため、特にトップスピードの差を測るのに適している。
WiMAX 2+のキャリアアグリゲーション対応機種では、MVNOで言うところの「バースト転送」のような感じで、通信が開始された直後のデータ通信が高速(12Mbps近く)で、その後緩やかに6Mbps程度まで速度が低下する。という傾向が見られた。
このため「キャリアアグリゲーション対応機種なら速度制限状態でもずっと下り12Mbps程度で通信ができる」というわけでは無いけれど、少なくともキャリアアグリゲーション非対応機種(や非対応設定)で使うのと比べれば、快適な速度で利用できるのは間違いが無い。
そんなわけで、WiMAX 2+の「直近3日間3GB」の速度制限対象となる使い方をしている場合は特に、キャリアアグリゲーション対応機種(W01/W02/W03)を選ぶというのもあり。
WiMAX 2+対応のモバイルWi-Fiルータは(公式にはサポートされていないけれど)、対応機種同士でSIMカードを入れ替えての利用が可能となっているので、既にWiMAX 2+対応機種をお持ちの方は、W01/W02/W03などの機種を白ロムとして購入して使うのも有効。
※W01/W02の白ロム価格はおおよそ7,000円前後。
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UQコミュニケーションズ |