ドコモの新プラン「ベーシックシェアパック」を解説、家族で月15G未満なら割安。ただし繰り越しは不可

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ドコモは、新たなパケットパックとして「ベーシックパック」および、家族向けの「ベーシックシェアパック」を2018年5月25日より提供する。既にシェアパックを契約している場合、同プランに変更ができるのは6月1日から。

ベーシックパック・ベーシックシェアパックの説明は以下にて。

ベーシックパック・ベーシックシェアパック | 料金・割引 | NTTドコモ
ベーシックシェアパック

ベーシックパックおよびベーシックシェアパックの特徴は、データ通信量に応じて自動的に割安なデータ通信量が適用される点。データ通信をあまり利用しなかった月は割安に、データ通信を多用した月はそれなりの料金が発生する。

本エントリでは、家族向けの「ベーシックシェアパック」と、現行の「シェアパック」の料金比較、メリット/デメリットを整理。

■ベーシックシェアパック料金
ベーシックシェアパック

既存のデータパックである「シェアパック」と比較すると、月間のデータ通信量が15GB未満の場合は、新たに提供される「ベーシックシェアパック」の方が割安に、15GBを超える場合は従来プランの「シェアパック」の方が割安になる。
※パケットパックは適切なプランが選択されていることを前提。1GBあたり1,000円で追加容量を購入できる「スピードモード」は利用しない前提。

家族向け「シェアパック」との料金比較

シェアパック
容量 ベーシックシェアパック 従来シェアパック プラン
〜5GB 6,500円 シェアパック5
〜10GB 9,000円 9,500円 シェアパック10
〜15GB 12,000円 12,500円 シェアパック15
〜30GB 15,000円 13,500円 ウルトラパック30

続いて、「ずっとドコモ割プラス」および固定回線とのセット契約の割引である「ドコモ光セット割」を適用時の料金比較は以下。

「ずっとドコモ割プラス」および「ドコモ光セット割」適用時の料金

ベーシックシェアパック
データ容量 割引前料金 ずっとドコモ割 ドコモ光セット割 最安料金
5GB 6,500円 ▲900円 ▲800円 4,800円
10GB 9,000円 ▲1,000円 ▲1,200円 6,800円
15GB 12,000円 ▲1,200円 ▲1,800円 9,000円
30GB 15,000円 ▲1,200円 ▲1,800円 12,000円
シェアパック
契約プラン 割引前料金 ずっとドコモ割 ドコモ光セット割 最安料金
シェアパック5 6,500円 ▲800円 ▲800円 4,900円
シェアパック10 9,500円 ▲1,000円 ▲1,200円 7,300円
シェアパック15 12,500円 ▲1,200円 ▲1,800円 9,500円
ウルトラパック30 13,500円 ▲1,200円 ▲2,500円 9,800円

※各種料金は税別。
※「ずっとドコモ割プラス」のステージはプラチナ(最上位)を想定。ステージ毎の割引額はこちら

「ずっとドコモ割」は、2018年5月から「ずっとドコモ割プラス」に名称を変更。料金割引またはdポイント還元を選ぶことができ、還元金額はdポイント還元の方が約1.1倍大きい。
関連エントリ:「ずっとドコモ割プラス」料金割引は最大2,700円・ポイント還元は3,000ポイントで約1.1倍差

前掲の通り「月間のデータ通信量が15GB未満なら、新たに提供されるベーシックシェアパックの方が料金が割安」という点は変わりが無い。

ただし、シェアパックの中でも大容量パックに分類される「ウルトラパック30」は、「シェアパック15」と比べて定額料金が+1,000円と割安かつ、ドコモ光セット割の割引が大きめに設定されているため、「シェアパック15」の定額料金に+300円を加えることで容量が倍増する。

よって、「ドコモ光セット割」が適用される状態であれば、旧プランのシェアパック15を契約するメリットは薄く、ウルトラシェアパック30以上がお得と言える。

各種割引を含めて整理すると、月間のデータ量が15GB未満なのであれば、新たに提供される「ベーシックシェアパック」を、月間のデータ量が15GBを超える場合は「シェアパック15」を、ドコモ光セット割が適用されるのであれば「ウルトラパック30」を申込するのがオススメ。

なお、「ベーシックシェアパック」の提供開始に伴い、家族向けのシェアパック5/10/15および、個人向けのデータSパック(2GB)、データMパック(5GB)の受付は終了となる。(既に契約中の場合は継続利用ok。)

ベーシックパックは「データ容量の翌月繰り越し」非対応

「ベーシックパック」および「ベーシックシェアパック」は、「利用したデータ通信量に応じて料金が発生する」ため、データ容量の翌月繰り越しには非対応。

従来のシェアパックでは、余ったデータ通信量は翌月末まで繰り越しして使える仕様となっていたため、「1カ月あたりのパケット通信量が少し残ったり、オーバーしたりする。」という使い方をしても、定額料金で購入したパケット通信量を活用できた。

このため、1カ月単位で見て「家族で月間のデータ通信量15GB以下ならベーシックシェアパックの方が割安」となっても、2カ月単位で見ると、パケット繰り越しが無いために結果的に割高。となるケースはあるので注意。

個人的なケース:ベーシックシェアパックの方が割安になるけど…

個人的には、契約しているシェアパック(5GB)の容量を使い切るケースはほとんど無いので、試算上はベーシックシェアパックを契約した方が月額料金は若干割安になる。

ただし、海外での利用を含めて考えると、ドコモが2018年3月から提供している「パケットパック海外オプション」では、国内で契約しているデータ通信量を海外でも消費するため、同サービスを使って海外でのデータ通信を行うようになるので、旧プランの「パケット繰り越し」があった方が安心…。てなことで悩み中。