WiMAXサービス契約者(WiMAX 2+非対応機種)がWiMAX 2+へ「機種変更」する際の本体代およびWiMAXサービスの契約解除料が免除となる「ギガヤバ 移住計画」キャンペーンが12月末で終了の予定。
※当初キャンペーンの期限を10月末と記載していましたが、12月末まで継続されていましたm(_ _)m
同キャンペーンは当初9月末までの予定とされていたものの、WiMAX 2+のキャリアアグリゲーション対応エリアが「全国エリア化」されるタイミングが9月末 → 10月末へと延期された影響か、キャンペーンも(若干内容を変えて)9月末 → 12月末へと延長されている。
UQコミュニケーションズの「ギガヤバ 移住計画」は以下より。
ギガヤバ移住計画!|超高速モバイルインターネットWiMAX2+
■ギガヤバ 移住計画の特典(12月末まで)
・WiMAX 2+機器代金が無料
・機種変更に伴う契約解除料が無料
・「UQ Flat ツープラス ギガ放題」(通常 4,380円/月)が3,696円/月で二年間利用可能
・機種変更に伴う登録料金(3,000円)が無料 → 9月末で終了
※各種料金は税抜
WiMAX 2+サービスは、通信速度(最高速)が下り最大220Mbpsまで高速化されているものの、WiMAXユーザとして気になるのは「直近3日間の通信量が3GBを超えた」際の通信速度制限。かねてより案内されていたWiMAX 2+向けの通信速度制限は、2015年5月末より制限を適用。当初は通信速度が最大で1Mbps程度に制限されたものの、その後制限状態での通信速度が6Mbps程度(制限時の通信速度は公式には非公開)に緩和された。
UQコミュニケーションズでは、WiMAX 2+の通信速度制限を「より利便性の高い方針に変更予定」であり、速度制限の緩和については変更が完了するまでの暫定措置であるとしているものの、制限内容の変更タイミングや内容に関する具体的な案内は行われていないので、制限時の速度や制限の閾値は今後変更となる可能性がある。
「3日間で3GB」を超えた際の通信速度制限に関するUQコミュニケーションズのお知らせは以下。
UQコミュニケーションズからみなさまへのお知らせ|UQ WiMAX|超高速モバイルインターネットWiMAX 2+
実際に「直近3日間で3GB」の速度制限が適用された状態でWiMAX 2+を利用すると、当初の制限である1Mbps程度の制限はかなり厳しく感じたものの、その後緩和された6Mbps程度の制限は、モバイルデータ通信用と割り切れば十分実用的と思う。(ただし、これを固定回線代わりに使うのはしんどいかも)
関連エントリ:WiMAX 2+「直近3日間で3GB」の速度制限を上限6Mbps程度に緩和 – 速度制限時でもかなり実用的に | shimajiro@mobiler
WiMAX 2+対応のモバイルWi-Fiルータは、最新機種(WX01およびW01)が共に下り最大220Mbps対応となっており、WiMAXの下り最高速度(40Mbps)と比べて数値上は5.4倍と高速化されている一方で、対応機種の完成度の高さは初代WiMAX対応のモバイルWi-Fiルータと比べると「もう少し」という感じ。
WiMAX 2+対応のモバイルWi-Fiルータ(WX01やW01)を、WiMAX対応のモバイルWi-Fiルータ(URoad-AeroやWM3800Rなど)と同じ感覚で使っていると、最も気になるのは連続通信時間の短さ。各端末の連続通信時間の比較は以下。
WiMAX 2+/WiMAX対応機種の連続通信時間比較
区分 | 機種 | 連続通信時間 |
---|---|---|
WiMAX 2+ | WX01 |
約6時間40分 省電力モード:8時間40分 |
W01 | 約8時間 | |
WiMAX | URoad-Aero | 約12時間 |
WM3800R |
約8時間 (パワーセーブ時:約10時間) |
※WiMAX 2+対応機種はWiMAX 2+接続時の連続通信時間を記載。
上記の機種は全て使ったことがあるけれど、中でもWX01をハイパフォーマンスモードで使っていると、体感的に連続通信時間が短く感じる。スペック通りではあるけれど、WiMAX 2+対応機種の中ではW01の方が連続通信時間が長く、連続通信時間を重視するのであればWX01よりもW01の方が無難。
WiMAX対応ルータとして最後期に発売されたURoad-AeroやWM3800Rなどの機種は、単純に連続通信時間が長いだけでなく、本体サイズが薄型軽量であり、更に連続通信時間も長く、全体的に端末としての完成度が高かったので、この点はWiMAX → WiMAX 2+に乗り換えるとやや不満に感じるポイントかと思う。
徐々に拡大しているWiMAX 2+のエリアは、都内の地下鉄や建物以外では不便を感じることはなくなっているので、WiMAXと比べて極端にエリア面で使いにくいと感じることはほぼ無い。
サービス面では、初代のWiMAXサービスがサポートしている(利用出来ないMVNOもあり)、利用する機器を切り替えて使える「機器追加オプション」や、1契約で同時に2台までのデバイスが通信できる「WiMAXファミ得パック」など、複数台の利用に関する割引オプションなどが無い点や、「WiMAX 2+内蔵」のモバイルノートPCが販売されていない点はサービス開始当初から変更が無く、初代WiMAXでこれらのオプションを使っていた方とっては使い勝手が悪い。
※WiMAX 2+内蔵のモバイルノートPCが発売される。という噂もあったものの、現時点では正式発表されていない。
そんなわけで、初代WiMAXと比べてデメリットが無いとは言えないWiMAX 2+サービスだけれど、大前提としては2015年10月末までには「全国エリア」でWiMAXサービスが下り最大40Mbps → 10Mbpsへと低速化する予定なので、通信速度の低速化に耐えられない場合は、WiMAX 2+へ「機種変更」(実際にはサービス契約変更)を行うか、代替となるサービスを探す必要がある。