WiMAXルーター WM3800RとURoad-Aeroの比較レビュー

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WiMAXルーター『WM3800R』と『URoad-Aero』の比較レビュー。

■モバイルWi-Fiルータ:WM3800R/URoad-Aero
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  1. 『ずっと電源ON』ならURoad-Aeroが連続通信時間12時間と長く便利
  2. 連続通信時間(カタログ値)はURoad-Aeroが12時間、WM3800Rが8時間となっており、WM3800RがURoad-Aeroに対して4時間短くなっている。

    WM3800Rの連続通信時間は、前モデルであるWM3600Rの10時間 ⇒ 8時間へと短くなっており『ずっと電源ONで使う』という使い方をする場合は、連続通信時間が物足りなく感じることがある。

    実際に、WM3600Rと同じ感覚でWM3800Rを使っていると、いつの間にかバッテリ残量が残り少なくなっていることがあり、WM3600Rと比べても連続通信時間が短いことが体感できる。

    その代わり、WM3800Rは待機状態からの復帰が高速化(約6秒で復帰)されており『通信をしない時は待機状態にする』という設定にしても、通信可能になるまでの待ち時間が、前モデル(WM3600R)と比べて短くなっており、この点は前モデルと比べてストレスが少ない。

    連続通信時間が短くなったことを、待機状態からの復帰速度の改善&待機状態でのバッテリ持ちの改善という仕様の実現でバランスを取ったWM3800Rに対して、URoad-Aeroは、連続通信時間が12時間と前モデルであるURoad-SS10よりさらに伸びており、WM3800Rと比較すると4時間ほど長い。

    WM3800Rが『連続通信時間が短くなった』と実際に感じるのに比較して、URoad-Aeroは純粋に連続通信時間そのものが長くなっているので『外出中はずっと電源ONで使う』という使い方に適しているのはURoad-Aero。

    さらに、URoad-Aeroはバッテリが交換可能となっているので、バッテリが切れた場合でも、替えのバッテリを用意しておけばWi-Fiルータの電池切れによって通信ができなくなることを回避できる。

    URoad-AeroのバッテリはシンセイコーポレーションのWebサイトより購入可能。

    WiMAX Wi-Fi モバイルルータURoad-Aero専用バッテリー

    『外出中はずっと電源ONで使う』という使い方をする場合、室内でも電源をONにしっぱなしで使うと『外出時にWi-FiルータをONにする』という一手間が省けるので便利で、この方法で運用する場合、あると便利になるのが充電用のクレードル。

    URoad-Aeroは、シンセイコーポレーションの端末としては初めてクレードルに対応しているので『室内でも電源ONにしっぱなし』という使い方で運用しやすくなっており、この点もWM3800Rと比べてデメリットにはならない。

  3. クレードルサイズはWM3800Rがコンパクト/旅行時にも携行しやすい
  4. URoadシリーズ端末としては初めてクレードルに対応したURoad-Aeroだけれど、クレードルのサイズは比較的大きく『持ち運び用』というよりはあくまでも『据置用』という印象。

    ■URoad-Aero/WM3600R/WM3800Rのクレードルサイズの比較
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    左からURoad-Aero/WM3600R/WM3800Rの順。

    WM3600R ⇒ WM3800Rでクレードルがコンパクトになったことと、URoad-Aeroのクレードルが他の2機種と比べるとサイズが大きいことがわかる。

    URoad-Aeroのクレードルは自宅用に使っているけれど、旅行や出張時に携行したことはなく、今のところあくまで『据置用』に使っていて、旅行や出張時にはWM3800Rのクレードルを携行している(URoad-Aeroよりもサイズがコンパクトなので)

    WM3800Rのクレードルは、前モデルのWM3600Rと共通化されておらず、別途購入する必要がある。という点で、費用的な負担が発生するものの『より小型化されている』という価値があるのは有り難いなと。

  5. 通信速度はWM3800Rが高速
  6. スペック的には、対応している通信速度に差が無いWM3800RとURoad-Aeroだけれど、スピードテストを行ってみると、静止状態でのピーク時の通信速度についてはWM3800RがURoad-Aeroよりも高速な結果が出ている。

    URoad-AeroとWM3800Rのスピードテスト比較については以下エントリにまとめているのでご紹介まで。
    URoad-AeroとWM3800RをISP、接続方法(Wi-Fi/USB)別にスピードテスト | shimajiro@mobiler

    NECアクセステクニカ製のWiMAX端末は、シンセイ製と比べてピーク時の通信速度が高速。

    というのは以前からの傾向だけれど、WM3800Rは端末が小型化されていながらも、前モデルのWM3600Rと比較して通信速度が改善されているのは嬉しいポイントと言える。

    WM3600R/WM3800Rの通信速度の比較は以下エントリにて。
    WM3800R/WM3600Rのスピードテスト WM3800Rで通信速度改善 | shimajiro@mobiler

    スピードテストそのものとは直接関連は薄いけれど、Wi-Fiの出力についてもURoad-Aeroは少々弱くなっておりWM3800Rの方が少し強めにWi-Fiの電波が出ているので、端末をカバンの中に入れた状態でも、Wi-Fi接続自体がWM3800Rの方が安定しているように思う。

  7. 高速移動時の『繋がりやすさ』はURoad-Aeroが優秀
  8. 静止状態での通信速度はWM3800Rが高速な一方で、高速移動時の『繋がりやすさ/通信の途切れにくさ』はURoad-Aeroが優秀だった。

    高速移動中はどちらが繋がりやすい?東海道新幹線でWM3800RとURoad-Aeroの通信性能を比較してみた | shimajiro@mobiler

    前述の通り、通信速度はWM3800Rの方が優れているので『通信性能』として一括りにするのが難しいけれど、高速移動中の通信の繋がり安やすさ&途切れにくさで優秀なのはURoad-Aero。

    新幹線などでの高速移動中の通信性能を重視する場合、URoad-Aeroを選んだ方がストレスが少ないと言えそう。

  9. 端末ステータスのわかりやすさはディスプレイ搭載のWM3800R
  10. WM3800Rで一番気に入っているのは『ディスプレイ搭載によるステータスのわかりやすさ』で、WiMAXの通信状態や、接続中のネットワーク(WiMAX/Wi-Fi)の種類、バッテリ残量などがディスプレイに表示されるので一目で確認することができる。

    個人的に特に嬉しいのはバッテリ残量が表示されることで、WM3800Rは連続通信時間が短くなっているのでバッテリ切れに注意する必要があり、バッテリ残量が1%単位で把握できるようになったのは、安心感がある。

    また、ディスプレイそのものの見やすさも、URoad-AeroのLEDと比べてWM3800Rのディスプレイの方が視認性が高く、屋外でも端末のステータスが確認しやすくなっている。

    端末そのものに表示される情報を確認する以外に、各種アプリケーションを使って端末ステータスを確認することも可能となっており、Atermシリーズ/URoadシリーズ共にアプリケーションが提供されている。

    URoadシリーズの『URoad Magic』はWindows PCやMac向けに提供されていないけれど、AtermシリーズのAterm WiMAX Toolが提供されており、ステータス確認用のアプリケーションも、Atermシリーズの方が対応端末が広くなっているのでPCでのステータス確認もAtermシリーズの方が行いやすい。

  11. docomoユーザは嬉しいWM3800Rの『docomo Wi-Fi』対応
  12. 公式にはサポートされていないので、設定方法なども紹介されていないけれど、AtermシリーズがWM3600Rから対応している『公衆無線LANへの接続』を活用すると、WM3800Rではdocomo Wi-Fiへの接続が可能。

    docomo Wi-Fiはカフェや地下鉄駅などで利用可能となっており、以前は地下鉄駅でのWiMAXエリアが狭かった(今はだいぶ広がったけれど)こともあって、WM3800Rをdocomo Wi-Fiに接続してインターネットに接続することが多かった。

    docomo Wi-Fiはdocomoユーザ向けのサービスなので、docomoを使っていない方には恩恵が無い、少々マニアックな使い方ではあるけれど、UQ Wi-Fiと比べると対応スポットが多くなっており、カフェやファーストフード店などで、ある程度まとまった時間利用する際に、快適なネットワークに接続することができるのは嬉しい(^ ^)

    docomo Wi-Fiへの接続方法は以下エントリにて。
    WM3600Rでdocomo Wi-Fiの接続に成功! | shimajiro@mobiler

  13. 端末サイズ:極薄が魅力のURoad-Aeroと名刺サイズに小型化されたWM3800R
  14. 端末サイズを比較すると、URoad-Aeroの薄さが際立つ。

    URoad-Aeroの厚さは8.4mmとなっており、端末発表時点ではWiMAXルーターとして最薄だった(その後 8.2mmのMobile Slimが発表された)こともあり、WM3800Rと比べても端末の薄さは際立っている。

    URoad-Aeroは『極限まで薄さを極めた』と表現するのに相応しく、薄さが際立つ一方で、タテヨコについてはやや広くなっており、表面積はWM3800Rと比べて一回り大きい。

    ■圧倒的に薄いURoad-Aero
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    ■表面積はやや広いURoad-Aero
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    厚さが極薄なURoad-Aeroも、タテヨコの表面積は広くなっているので、端末サイズを比較して『どちらが扱いやすい』というのは難しいけれど、端末の薄さが際立っているURoad-Aeroの方が所有感があるように思う。

WM3800R/URoad-Aeroについては、基本的にはどちらの端末も完成度が高くなっているので、どちらを選んでも大きな不満は無いけれど『どちらか1台を選ぶ』という場合は、連続通信時間の長さや高速移動時の繋がりやすさなど、WiMAX端末としての基礎的な機能を重視する場合はURoad-Aeroを、端末ステータスのわかりやすさや、ピーク時の通信速度を重視するのであればWM3800Rを選ぶのがオススメ。

個人的にはURoad-AeroとWM3800Rを二台とも使用しているけれど、連続使用時間が長くなることがわかっている場合はURoad-Aeroを、そうでない場合はWM3800Rを使っており、利用機会そのものはWM3800Rの方が多くなっている。

WM3800Rを利用する機会が多い理由は、端末ステータスが確認しやすいのと、連続通信時間が短くても、モバイルバッテリーなどで充電することが可能で、決定的な不都合を感じることが少ないため。

ただ『持ち運ぶモバイルWi-Fiルータが1台のみ』となった場合は、連続通信時間が長いURoad-Aeroを選ぶことになると思うので、そのあたりはWiMAX以外のモバイル回線の使い方と応相談になるのかなと(^ ^;

レビューの最後に、現在行われているキャンペーンのオススメとして、So-net WiMAXのキャンペーンをご紹介。

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という、かなり条件の良いキャンペーンを行っており、WM3800R/URoad-Aero共に、これから新規でWiMAX端末を契約する場合はSo-net WiMAXのキャンペーンがオススメ。

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