イー・モバイルから発売されている『Pocket WiFi GL09P』の通信速度&容量制限に関するまとめ。
■Pocket WiFi GL09P
基礎知識として、GL09Pは以下の二つの会社のネットワーク(合計4種類)に接続することが可能となっており、回線種別(A/B)ごとに規制内容が異なっている。
(1)EMOBILE回線(A回線) = EMOBILE LTE / EMOBILE 3G
(2)SoftBank回線(B回線) = AXGP / ULTRA SPEED / EMOBILE LTE
EMOBILE回線(A回線)に関する制限
■通信容量制限
A回線接続時は通信容量に基づく速度制限は行われない。
GL09Pで重要(というかわかりにくい)ポイントとしては、A回線接続時には、通信容量が7GB/月を超えていた場合でも、通信容量に基づく速度制限は行われない。
但し、2014年1月以降は、B回線 + A回線の通信量を合算した通信量を基準に、B回線に対して通信速度の制限が行われるため、B回線を全く使用していなくても、A回線の通信量が7GB/月を超えた場合、2014年1月以降は、B回線使用時は通信速度制限の対象となる。
2014年1月以降、7GB/月の通信量に含まれる変更が行われた後も、A回線(EMOBILE)接続時には通信速度制限の対象とならない模様。
■通信速度制限
2014年1月までの間、24時間毎のパケット通信量が300万パケットを超えた場合、当日21時から翌日2時の間に通信速度制限を実施する場合がある。具体的な通信速度の制限内容は非公開。
※通信速度制限(短期間での大量の通信を行った場合の制限)は、従来のEMOBILEのサービスと同様の基準になっている。
SoftBank回線(B回線)に関する制限
■通信容量制限
当月のデータ通信量が7GB/月を超えた場合、当月末まで通信速度が最大128kbpsに制限される。
『当月のデータ通信量』は2014年1月以降はA回線 + B回線の通信量で算出され、それ以前はB回線の利用分のみがカウントされる。
■通信速度制限
直近3日間(当日は含まない)のパケット通信量が839万パケット以上になった場合、当日6時〜翌日6時まで通信速度が制限される。具体的な通信速度の制限内容は非公開。
※2014年1月以降は、B回線に加えてA回線の通信分を合算した通信量が対象となる。
GL09Pは『7GB/月の容量制限がある』という説明や注意を受けることが多いけれど『7GB/月』で通信速度制限の対象となるのはB回線のみとなっており、A回線については制限の対象とならない。というのは意外で、7GB/月を超えてしまった場合はB回線ではなくA回線に接続できる環境だと、通信速度が速くなるハズ。
※7GB/月を超えたら、自動的にA回線を優先して接続してくれればいいのに…と思ったり。
ただ、GL09Pについては『手動で接続先ネットワークの変更』を行うことができず、接続されるネットワークについては端末側で自動的に変更が行われるため、『A回線とB回線の制限内容が異なる』とはいえ、ユーザ側で接続するネットワークを選べない以上は、それほど意味が無いことかも…(^ ^;
そんなわけで、GL09Pをお持ちの方は7GB/月の通信容量制限に到達したら『EMOBILEに接続すると速度が回復することがあるかも』という程度に覚えておくと良いかも。
参照したURLなどは以下。
※その他、サポートセンターへの問い合わせ済み。
■参照URLなど
EMOBILE 4G(データ通信端末) – 料金プラン | イー・モバイル
当月ご利用のデータ通信量が7GBを超えた場合、当月末まで最大通信速度が送受信時128kbpsに制限されます。
※B回線が通信速度制限対象となり、2014年1月以降、B回線に加えA回線ご利用分を合算したデータ通信量が対象となります。
よくあるご質問 | イー・モバイル
『具体的な通信量はどのくらいですか。 』の内容